老人ホームの入居手続き|必要書類や入居までの流れを解説!
コラム
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「老人ホームの入居手続きを知りたい」「老人ホーム入居の流れを知りたい」とお悩みの方が多いようです。
老人ホームの入居手続きは、入居前・契約時・入居時の3ステップに分けて考えるとわかりやすくなります。
また、それぞれのステップで必要な書類や、確認しなければならない事項があるので注意しましょう。
今回は『老人ホームの入居手続き』『老人ホーム入居の流れ』『よくある質問』といった内容で解説していきます。
この記事を読めば、老人ホーム入居の流れがわかり、手続きをスムーズに進められるようになります。
目次
老人ホームの入居手続き
老人ホームの入居手続きは、大きく次の3ステップに分けられます。
● 【入居前】確認しておきたい書類
● 【契約時】必要な書類
● 【入居時】用意する書類
それぞれ扱う書類が異なります。
各書類のチェックポイントを理解しておきましょう。
【入居前】確認しておきたい書類
入居前に確認しておきたい書類には、次の3種類があります。
● パンフレット
● 重要事項説明書
● 管理規程
ひとつずつ解説していきます。
パンフレット
次のような視点で、老人ホームのパンフレットやホームページなどを再度チェックしてみましょう。
● 見逃している情報がないか?
● 読み間違いや勘違いをしていないか?
入居後のトラブルを回避するためにも、パンフレットの見直しは重要です。
契約後に「やっぱり違った」と後悔しないためにも、老人ホームの特徴をおさらいしておきましょう。
重要事項説明書
重要事項説明書は、提供されるサービスの概要や料金など、施設利用者が知っておかなければならない情報が記された書類です。
同時に、入居するかどうかを最終判断するための重要な書類ともいえます。
読むのが面倒でも、しっかり目を通しましょう。
入居に際して施設側から必ず伝えておきたい事項が記されているので、内容について不明な点は必ず老人ホームへ確認しましょう。
管理規程
管理規定は、老人ホームで提供されるサービスの詳細や、施設の利用規則などが記載された書類です。
ほかにも施設の管理費や食費など、生活に必要な費用についても書かれています。
重要事項説明書とあわせて、しっかり確認しておきましょう。
【契約時】必要な書類
契約時に必要な書類は、次の3種類があります。
● 入居契約書
● 戸籍謄本
● 住民票
ひとつずつ解説していきます。
入居契約書
老人ホーム入居の契約を示す書類ですが、形式は施設により異なります。
契約日・入居者情報・保証人などを記入し、押印・署名すると契約が成立します。
提供されるサービスや費用などの情報も記載されているので、最終確認の意味を込めて、しっかり読み込んで契約しましょう。
また、身元引受人や保証人がいない場合に勝手に身内の名前を書くのは、トラブルの元になるため厳禁です。
身元引受人や保証人がいないケースも少なくないので、気後れすることなく地域包括支援センターに相談しましょう。
戸籍謄本
契約の必要書類として、戸籍謄本を用意します。
よくある間違いとして、戸籍抄本と混同してしまうパターンがあります。
戸籍謄本とは、戸籍に記載された全員を証明したものです。
対して戸籍抄本は、戸籍に記載された一部の人を証明するものになります。
よく似ているので、間違えないように注意しましょう。
住民票
入居契約の際には、現住所の住民票が必要です。
入居後は基本的に住所変更する方が多いですが、義務ではありません。
住所変更のメリット・デメリットを考慮して、住所を移すべきか判断しましょう。
住所変更のメリット
● 本人へ直接郵便物が届くようになる
● 自治体によっては介護保険料が安くなる可能性がある
住所変更のデメリット
● 自治体によって介護保険料が高くなる可能性がある
● 現住所の地域で利用していた公共サービスが利用できなくなる
【入居時】用意する書類
入居時に用意する書類には、次の2種類があります。
● 診療情報提供書
● 健康診断書
それぞれ説明していきます。
診療情報提供書
診療情報提供書という言葉はあまり馴染みがありませんが、一般的には紹介状として知られています。
診療情報提供書は、担当医師がほかの医療機関へ情報提供する目的で発行される書類です。
発行料がかかりますが医療保険が適用されるので、1割負担なら250円で発行可能です。
かかりつけの病院で発行してもらいましょう。
健康診断書
病院で健康診断を受けた結果を記す書類です。
書式は老人ホームで用意されることが多いようです。
健康診断は健康保険の適用外となるため、検査費用は自費となる点に留意しましょう。
費用は1〜2万円ほどで、発行までに1〜2週間を要します。
しかし、健康診断書が不要な老人ホームもあるので、入居の際に確認しておきましょう。
老人ホーム入居の流れ
ここからは老人ホーム入居までの流れを具体的に紹介していきます。
老人ホーム入居の大まかな流れは、次の4ステップです。
● まずは本人の状態把握
● 老人ホームを探す
● 気になる老人ホームを見学
● 老人ホームと契約
ひとつずつ解説していきます。
まずは本人の状態把握
まずは入居される本人の体の状態や、認知症の症状を把握することが非常に大切です。
なぜなら「必要な介護は何か?」「受けたい介護サービスは何か?」を明確にするためです。
老人ホームにはさまざまな種類があり、提供しているサービスも大きく異なります。
また、費用も老人ホームごとで大きな違いがあります。
本人が必要としている介護や、介護サービスへの要望がわからないと、どの老人ホームが適しているのかわかりません。
離れて暮らしていたり、入院していたり、直接確認ができない状況でも、近くに住む親族や病院へ電話してみるなどして必ず状態把握しましょう。
老人ホームを探す
状態が把握できたら、いよいよ老人ホーム探しです。
老人ホームは大きく公的施設・民間施設に分かれており、さらに特別養護老人ホームや介護老人保健施設、有料老人ホームなど、多くの種類があります。
有料老人ホームだけを見ても、介護付き・住宅型・健康型と3種類があり、中には独自のサービスを提供する施設もあります。
このように老人ホームごとに提供する介護サービスは異なり、入居条件も違うため、老人ホーム探しが難しいと感じる方も少なくありません。
自分で老人ホームを探すのが難しい場合は、地域包括支援センターや自治体の福祉課に相談してみましょう。
また、民間の老人ホーム紹介センターを利用するのも方法の一つです。
気になる老人ホームを見学
候補となる老人ホームをいくつか選んだら、実際に施設見学しましょう。
ただし、現在は感染症対策のため、見学には次のような制限を設けている老人ホームもあり注意が必要です。
● オンラインでの見学
● 見学者の体調チェック
● 見学者数の制限
● 見学時間や見学場所の指定
施設見学の際には、必ず事前に老人ホームへ問い合わせましょう。
老人ホームと契約
入居する老人ホームが決まったら、いよいよ契約です。
老人ホームの指示に従い、今回の記事でも紹介した次の必要書類を揃えましょう。
● 入居契約書
● 戸籍謄本
● 住民票
● 診断情報提供書
● 健康診断書
入居に際し、老人ホームの担当者と面談・入居審査などが行われます。
施設によっては身元保証人が必要になることもあります。
すべての手続きが済むと入居日が決まり、いよいよ入居です。
施設側で用意される物品もあるため、必要な生活用品は老人ホームと相談して揃えると無駄な出費が抑えられるでしょう。
老人ホームの入居手続き|よくある質問
老人ホームの入居手続きについて、次の疑問をお持ちの方も多いようです。
● 入居と入所の違いは何ですか?
● 老人ホームの入居条件はどこも同じですか?
それぞれお答えしていきます。
入居と入所の違いは何ですか?
基本的に、どちらも同じ意味合いで使われています。
しかし、辞書では次のように定義されています。
● 入所:養護老人ホーム、児童養護施設、知的障害児施設、授産施設などの社会福祉施設に入って生活すること
● 入居:はいってそこに住むこと
上記を踏まえて区別するのならば、特養や老健などの公的施設では『入所』となり、自立度が高い方向けの有料老人ホームなどでは『入居』となるでしょう。
また、サ高住や高齢者向け賃貸住宅などは、厳密にいえば施設ではないので『入居』となります。
老人ホームの入居条件はどこも同じですか?
老人ホームの入居条件は、施設によって大きく異なります。
例えば、特養では原則要介護3以上が入居条件となります。
また、有料老人ホームは施設ごとに提供するサービスが異なり、入居条件もさまざまです。
自立度が高い方を対象とした施設もあれば、介護度が高かったり、医療的ケアが必要な方を対象とした施設もあります。
老人ホーム探しの際には、必要な介護サービスが受けられる老人ホームを選ばなければなりません。
段取りよく必要書類を揃えて、老人ホームへの入居手続きをスムーズに進めましょう。
では、今回のまとめです。
老人ホームの入居手続きは、入居前・契約時・入居時に分けて考えましょう。
入居前には、パンフレット・重要事項説明書・管理規定などを読み込み、契約前の最終確認をします。
契約時には、入居契約書・戸籍謄本・住民票などの必要書類を揃えます。
入居時は、老人ホームの指示どおりに診療情報提供書や健康診断書を用意しましょう。
老人ホームへの入居手続きに必要な書類は記載事項が多いため、確認が面倒に感じてしまうかもしれません。
しかし、入居後のトラブルを回避するためにも、書類の確認は非常に重要です。
わからないことは老人ホームへ問い合わせながら、段取りよく必要書類を揃え、スムーズに入居手続きを進めましょう。
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